狼彼氏×天然彼女
友達は皆、他の高校に行った。
寮制が嫌なんだって。
あたしは別にそんなの気にしないけどさ。
でもちょっと、楽しみかも…。
そんな楽しみでウキウキランラン♪していると……
「…あれ? もしかして、俺らと同じ高校じゃん?」
ギャル男数名がニヤニヤしながら話し掛けてきた。
キモい…。
自分がカッコいいとでも思ってんのかな。
「もしかして一年?」
「リボンの色見ろよ、赤じゃん…てか、赤って一年じゃね?」
「一年だってー…かわいー♪」
「この子ならレディクラ入れんじゃね?」
なんか勝手に話を進めてる。
しかもレディクラって何?
「ねえ、俺らと一緒に高校行こうよ。俺ら二年だからさ…」
ギャル男があたしの手を掴んだ。
でも、そのギャル男の手を誰かが掴んだ。
「…あ?」
「何だよ一年じゃん」
一年?あたしと同い年の人が助けてくれたの?
そっと顔を上げてみると…
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