狼彼氏×天然彼女
俺は最中の二人を残したまま理科室をあとにした。
「はぁー、
なんか気分悪くなってきた」
トンッ
肩に手を置かれた。
「――…?」
後ろを振り向くと……
「―…おまえかよ」
「おまえとは何だよ。おまえとは」
おまえとは"空"の事。
空は理科室の中を知らないからかご機嫌らしい…。
なんか
ムカつく――…。
「何の用?」
「何の用って…
実紅が一位になったから一緒に騒ごうかなって思って…?」
なんで、おまえとわざわざ騒がなきゃなんねえんだよ…。
「本当は実紅と騒ぎたいんだけどね?実紅、今居なくて」
実紅が――…いない?
――…は?
なんで……?
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