狼彼氏×天然彼女
空気ぐらい読めよ。
ってか修夜と洸太は
さっさと帰れよ。
すると実紅は
「な、なんか……
お邪魔だったかな…?」
………は?
邪魔? なんで?
「あたし…
………帰るね」
「……え…?」
もしかして
修夜と洸太が居たから勘違いしてんのか……?
ったく、こいつらのせいで―…
「なんで帰んだよ」
実紅の腕を掴んで
実紅を引き止めた。
「…なんでって―…」
俺の方を向いた実紅の目は
涙目に、なっていた…。
なに泣いてんだよ…。
―…って泣かせたの
俺とこいつらだよな。
.