狼彼氏×天然彼女
「舜って兄弟いないの?」
あれ…?
実紅に言ってなかったっけ?
そーいえば
言ってねえような…。
「3つ上の兄貴と8つ下の妹。
それで間に中1の弟が居んだけどそいつは部活で遠くの中学行ってるから今はいない」
そう俺には弟もいる。
弟の名前は准(ジュン)
部活で他の中学に行ってるから、
そこの中学に近いお祖母ちゃんちに住んでいる。
「そうなんだ…。その真ん中の弟は夏休み帰ってこないの?」
「さぁ…。帰ってくんじゃね?」
「じゃあ妹さんとお兄さんは?」
「今、出掛けてるっぽい。妹はお祖母ちゃんち行ってて、兄貴は彼女と出掛けてんじゃね?」
たぶんな…。
ってか、もうそろそろで帰ってくるかもしれねえじゃん。
トントン──
「入るわよ?」
「ああ」
母さんか…。
「なに…」
「凛、迎えに行ってくるから」
「分かった」
「たぶん准も連れて帰ってくると思うから。
あと龍もそろそろ帰ってくるから玄関の鍵開けてあげてね」
やっぱ准も帰ってくんのかよ…。
しかも兄貴まで…?
「…分かったよ」
「じゃあ行ってくるわね」
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