狼彼氏×天然彼女












舜はめんどくさそうにしながらも

一緒に階段を降りてきてくれた。



リビングのドアを開けると

舜にそっくりな男の子と、可愛い女の子がゲームをしていた。





そしてその2人は
あたしたちに気付いたらしく、こっちにテレビから視線を移した。




「舜兄……」

「舜兄ちゃん!!」



女の子の方は舜に思い切り抱きついてきた。




しかし男の子の方は視線をあたしに移して驚いている様子。



そりゃそうだよね。

家に知らない女の人がいたら誰でも驚くよね。





「隣の人って、彼女?」


「そうだけど」




驚いてる男の子とは逆に

舜は冷静に答える。



「マジ?ってか、
何で帰ってきたの?」


「母さんが
帰ってこいっていうから?」


「え?!もしかして、結婚―…」




ドカッ──



舜が男の子の
お腹に蹴りをいれた。




「いってえー」


「お兄ちゃん怖い〜」




女の子怖がってるよ…


ってかマジ蹴りだよ。













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