狼彼氏×天然彼女
「マジかよ」
「マジ」
洸太は頭を抱えて、
悔しそうにその場に座り込んだ。
きっと俺たちが知ってたのに
自分だけ知らなかったのが悔しいんだろう――…。
しかも、洸太は島田にフラれるって思ってたっぽいしな。
それなら尚更、悔しいと思う。
「じゃあ…あたしたちが付き合うことは、3人とも予想してた
ってことなの…?」
「そーなるね」
島田まで悔しそう。
「3人でずりぃよ…」
「んなの関係ねえじゃん」
「…まぁ、
そーだけど…」
諦めろよ洸太。
最終的に付き合えたんだからいいじゃん…。
…なんてな。
たぶん俺でも同じ立場だったら、悔しいだろうな…。
しかも、実紅のことだったらもっと悔しいだろうな。
「ってか、
いつまで俺の部屋に居るの?」
いい加減に
帰ってほしいんだけど…。
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