狼彼氏×天然彼女
「頭どこに置いてんのよ!!」
“どこって”
と舜はぼやいた。
そして、口元を少し上げニヤっと笑った。
「肩?」
「スラッと言うな!!
ってゆーか退いてよ!!」
「なんで?」
…なんで?
恥ずかしいし、
くすぐったいからに決まってるじゃんかっ!!
そして今、特別寮の入り口にいるから……
誰かに見つかったら、どーするんだよ。
「いや、逃げ切るっつったのに逃げ切れなかったお前がいけないんじゃね?」
なんで、
そーなる?!
「しかも卑怯者…
って言ったよな?」
「〜〜…っ」
まだ根にもってるのかよっ!!
ってか、あんた心狭いよっ!!
「もうそれは…忘れようよ?」
「じゃあキスして」
……は?!
キスだって?!
「なんで?!」
「卑怯者って言われて気分いいやつなんかいねえよな?」
「…そ…だけど…」
だからってキスしなくてもよくないですか…?
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