狼彼氏×天然彼女
奈瑠ちゃん…
やるのぉ〜??
一緒に帰れないじゃーん…。
「女子は島田がやってくれるか」
(島田とは奈瑠ちゃんの名字)
「男子はいないのか…?」
すると、あたしの斜め前の席の人が手を挙げた。
「…え」
「…マジ?」
前の席の人と声が重なった。
だって手を挙げた人が…
洸太君だったから。
「おお…前辻やってくれるか。助かるな、じゃあ解散だ」
あたしは目が点。
「…紅ちゃん、…紅ちゃん、実紅ちゃん!!」
「…っえ?」
前には奈瑠ちゃんがいた。
「…?帰ろうよ。って言っても寮だけどね」
「…あ、うん」
「…あ、言い忘れてた。島田と前辻は残ってくれるか?色々と説明しなきゃなんなくて」
ほら出た。残り。
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