狼彼氏×天然彼女






「どんだけ恐いんだよ…」




そう言って王子様は“フッ”と笑った。




「つか、あんたさ、もうちょっと気をつけたほうがいいよ?」


「…へ?」




…あ、あたし?




「隙、ありすぎ」


「…あ、はい」




別に王子様に説教される覚えはないんですけどね…。



あ、助けてもらったんだった…。


お礼言わなきゃ。




「あの…助けてもらって、その…ありがとうございました」


「男なら当然のことでしょ?あ、俺、舜ね。雨宮舜(アマミヤシュン)」




名前までもカッコいい。



「お前は?」


「え?」


「名前」




.
< 5 / 404 >

この作品をシェア

pagetop