狼彼氏×天然彼女
いつの間にか、授業までも終わっていた。
俺、ほとんど寝てたな…。
「はぁ…」
すると日が当たって明るかった目の前が急に暗くなった。
誰かが俺の前に立っている。
…誰だ?
結構背が高いらしく顔がなかなか見えない。
「何、あくびしてんだよ」
「修夜…」
修夜はイケメンスマイルで挨拶してきた。
日が当たっても眩しいのに笑顔向けられたらもっと眩しくなる。
さすがイケメン。
「…なんだよ」
「なんだよとは、なんだよ」
俺はまだ眠り足りなかったからまた寝た。
「おいっ!寝るな!」
「あぁ…なんだよ?眠いんだよ早くして」
「実紅ちゃんがさ、空に呼び出されたんだよ」
修夜は険しい表情だった。
「…は?」
実紅が…?空に…?
なんで…?
「…おい、修夜。変な情報舜に吹き込むな」
そうやって間を割ったのは洸太だった。
「は?どーゆう意味?」
「ただ一緒に帰っただけだよ」
また胸の奥がチクンと痛んだ。
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