狼彼氏×天然彼女








いつの間にか、授業までも終わっていた。


俺、ほとんど寝てたな…。



「はぁ…」



すると日が当たって明るかった目の前が急に暗くなった。


誰かが俺の前に立っている。



…誰だ?


結構背が高いらしく顔がなかなか見えない。



「何、あくびしてんだよ」


「修夜…」




修夜はイケメンスマイルで挨拶してきた。


日が当たっても眩しいのに笑顔向けられたらもっと眩しくなる。


さすがイケメン。



「…なんだよ」


「なんだよとは、なんだよ」



俺はまだ眠り足りなかったからまた寝た。



「おいっ!寝るな!」


「あぁ…なんだよ?眠いんだよ早くして」


「実紅ちゃんがさ、空に呼び出されたんだよ」



修夜は険しい表情だった。



「…は?」



実紅が…?空に…?

なんで…?



「…おい、修夜。変な情報舜に吹き込むな」


そうやって間を割ったのは洸太だった。



「は?どーゆう意味?」


「ただ一緒に帰っただけだよ」




また胸の奥がチクンと痛んだ。







.
< 71 / 404 >

この作品をシェア

pagetop