狼彼氏×天然彼女
そのまま舜と一緒に体育館に向かったあたし。
体育館に入ると
女の子の悲鳴らしき声が聞こえてきた。
「「「キャーっ!」」」
「舜じゃーん♪」
「かっこよくない?」
「「「イケメンー!」」」
なにこれ。
うざいんですけど。
すると隣にいるあたしに気付いたのか…
「あの子なにぃ?」
「なんかー、一緒に来ちゃってるしぃ」
「うざっ」
女子たちが一斉にあたしを見て嫌な顔をした。
視線もいたいし…
言葉も胸に突き刺さる。
しかし横では、うざそうな顔をしている王子様。
「うぜーな、いちいち」
隣で舜が、溜め息をつきながら言った。
「大変なんだね、毎日」
「まあな」
モテるやつは違うなー…。
自分もモテてる事に気付いていない実紅だった。
そのころの体育館に座っていた男子たちは…
「可愛いー♪」
「ヤりてー♪」
とか、実紅を見ながら呟いていたのであった。
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