MISS YOU
【幻ー8】
「その方は今どちらに?
退院したんですか?
それとも
病院移ったんですか?」
「え…?」
それを聞き、
看護婦は一瞬動揺し
現状を把握する。
訪ねてきたこの子は、
朋樹が亡くなったことを
知らないようだ。
ならば
この事実を言えば
いきなりのことで
ショックがデカいことで
あろう。
「……」
少し考えた看護婦は
パッと事務室に入る。
再びファイルを手にした
看護婦が
千里の前に姿を
見せたのは
すぐのことだった。
「個人情報で
ウチの病院からは何も
言えないけど、
特別に住所だけ教えて
あげるわ…
住所はここね」
渡された紙に
朋樹の住んでいる住所が
書かれていた。
「あ…
分かりました」
お礼を言う千里。
こんな特例なことまで
してくれて、
とても助かっていた。
「ここからは
そう遠くないわ。
歩いても行けるはずよ」
「本当に
ありがとうございました」
もう一度礼をして、
千里は家に向かおうと
した。
しかし、
それを看護婦は
呼び止めた。
「あ…
その人、
命に関わる病気だから
違う病院に移ってるかも
しれないわ…
だから
家の人に聞いてみてね」
いきなり亡くなったと
言うのはキツイ…
予め、
最悪の予想をさせといた
方が
ショックは小さいと
この看護婦なりの
配慮の言葉である。
その言葉に千里は
動揺を隠せない。
「は、はい。
ど、どうも
ありがとうございます」
そう言い、
病院を出るが
頭は真っ白である。
命に関わる病気………?
「その方は今どちらに?
退院したんですか?
それとも
病院移ったんですか?」
「え…?」
それを聞き、
看護婦は一瞬動揺し
現状を把握する。
訪ねてきたこの子は、
朋樹が亡くなったことを
知らないようだ。
ならば
この事実を言えば
いきなりのことで
ショックがデカいことで
あろう。
「……」
少し考えた看護婦は
パッと事務室に入る。
再びファイルを手にした
看護婦が
千里の前に姿を
見せたのは
すぐのことだった。
「個人情報で
ウチの病院からは何も
言えないけど、
特別に住所だけ教えて
あげるわ…
住所はここね」
渡された紙に
朋樹の住んでいる住所が
書かれていた。
「あ…
分かりました」
お礼を言う千里。
こんな特例なことまで
してくれて、
とても助かっていた。
「ここからは
そう遠くないわ。
歩いても行けるはずよ」
「本当に
ありがとうございました」
もう一度礼をして、
千里は家に向かおうと
した。
しかし、
それを看護婦は
呼び止めた。
「あ…
その人、
命に関わる病気だから
違う病院に移ってるかも
しれないわ…
だから
家の人に聞いてみてね」
いきなり亡くなったと
言うのはキツイ…
予め、
最悪の予想をさせといた
方が
ショックは小さいと
この看護婦なりの
配慮の言葉である。
その言葉に千里は
動揺を隠せない。
「は、はい。
ど、どうも
ありがとうございます」
そう言い、
病院を出るが
頭は真っ白である。
命に関わる病気………?