MISS YOU
【淡い日々ー17】


さおりはハッとすると
2人に手を振った。








「あ、私用事あるから
帰るね!
千里に朋樹君
バイバイ」









本当は用事などないが、
2人の時間に水差すのも
いけないなと思い、

気を使ってその場を
後にしたのだ。









それ程に
側から見る2人は、
微笑ましくなるくらい
仲が良いように
見えるのだ。











「行っちゃったね。
さおり」










「もしかして、うちらに
気を使ってたりしてな」









実は当たりである。










「さて、
これからどうする?
うち泊まりくる?」







ブ!!









いきなりの
千里のセリフに
朋樹は鼻からシェイクが
出た。









「いきなり何言うんだよ
ビックリさせるな」









「別にいいんじゃない?
うち誰もいないんだし」
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