MISS YOU
【アナタを想う為にー17】


「千里には話してないよ
…ってゆうか別れたんだ

そんなに好きでも
ないしな」







「は??
お前アレほど
好きだったのに、
何でだ?」







やはり、
アレを言わなければ
いけないか…








「千里は遊びだったんだ

だからかな。
天罰が下ったのかも。
ハハハ」







そのセリフを聞き
カズアキはポカンと
している。







いつもの朋樹とは
違っている…







「そんな、嘘だろ?
遊びって、
どういうことだよ」






「遊びは遊びだよ。
そんなに
好きじゃないけど、
とりあえず付き合って
みただけ。

暇つぶしみたいな
もんさ」







「………」







それを
カズアキは黙って
聞いている。








「とにかく
俺はこんな状態だし、
別れるには丁度良かった
かなって」







「もういい」







カズアキは
腰掛けていたイスから
立ち上がると
朋樹に背を向けた。






「お前がそんな
最低なことしてた
とはな…

チサちゃんが可哀想だ。
そりゃ天罰下るよ。
少し頭冷やした方がいい」








そう言い残し、
立ち去ってしまった。








いつも
チャラチャラして
いるようだが、
本当は根が真面目な
カズアキの行動は、
予測できていた。







1人窓から外を
眺める朋樹。









「分かってるよ…」







そうボソッと一言呟いた
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