MISS YOU
【秋の木枯らしー4】


「おい……」







朋樹の目の前に
一人の男がスッと
立ちふさがる。







「……はい?」







誰であろうか?



学生の頃の級友でも
ないし、

病院の仲間でもない。





全く身に覚えのない男。







「朋樹……君だった
よな?」







「はい……
あの、どちらさんです?」







朋樹はこの男と会うのは
初めてだが、
この男は朋樹のことを
詳しく知っていた。







「はじめましてが
最初だったな。

俺はお前のこと
よ~~く知ってるぜ」








「はあ…

スミマセン
アナタはどちらさん
ですか?」







すると男の口から
とんでもない答えが
返ってきた。







「俺は神谷(かみや)
って言うもんだ。

同じ大学で千里と
付き合っている」
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