MISS YOU
【秋の木枯らしー12】


チュンチュン―――






スズメの鳴き声で
千里はふと目を覚ました








………タオル?






額に熱を吸ったタオルが
乗っていた。







一体誰が…?








千里はむくりと
起き上がり、
タオルを手にした。






ふと床を見ると、
神谷の
ブレスレットらしき物が
落ちている。







……来てくれたんだ…?






タオルか…


前にもこんなこと
あった…






あれはそう…
半年前に…








高熱を出して必死だった
せいか、
無意識でも朋樹の名を
口にしてたのは
覚えている。








……!!







部屋に神谷の姿はない。


もしかして、
朋樹の名前を
呼んでいたのを
聞かれた…?







そんな傷つくこと
してしまったことに
千里は焦りを隠せない。







どうしよう……!

私……最低だ…







体の調子も
良さそうなので、

千里は急いで着替え
外に飛び出した
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