MISS YOU
【秋の木枯らしー14】


「うん…?」








「やっぱりさ、
昨日思ったんだけど
まだ前カレのこと
気にしてない…?」







昨日千里に朋樹のことを
話してから
様子が変なことには
気付いていた。







それに今もこうして
病体の状態で
外に出ていることも
おかしいと感じる。







「…えっ……とね」






その千里の口ごもりを
見て、
神谷はすぐその様子を
感じ取った。








「言わなくていいよ。
ゴメンな…」








そう言って、
千里を優しく抱き寄せた








朋樹にダマされて
深く傷ついた千里。






それを守ってあげるのは
自分しかいないと
思っていた
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