君だけに伝えたい
新たな悪意
キーンコーンカーンコーン…
「さ、帰ろう~。」
私は昇降口に向かって、靴をとろうとしたら…
「…」
私は、唖然として言葉がでない。
「靴がない…??」
私は、額に汗が流れた。
ポンッ!
私の背中を優しく叩いた。
「司!!」
思いっきり振り返った。
「歩、さっきから何度も呼んでたんだぞ?」
「あー…嘘??ごめ~ン!!」
私は、そのとき気づいていた。
クスクス…
という笑い声が聞こえた。
きっと新たな悪意が…
まだ、終わってはいない。
まだ、終わることのできない。
これからが、始まりだ。