最強少女と最強少年 壱
「ん?あぁ、そう。んじゃ」
電話をきったと同時くらいに洋太がこの部屋に入ってきた。
「………大丈夫か?」
『………う、うん』
はぁ、とため息をついてあたしの方に近づいてきた。
ポンポンとあたしの頭を叩いた。
普段なら
『なにやっとんや!!』
って突っ込むところなんだけど今はそんな気力すらない。
『……っ、ありがとっ』
「で、どんな感じなんだ?」
航相手に敬語じゃなくなってる。
これはかなり怒っているとき。
「まだ柚が総長やってることは知ってる。それから……」
『それから?』