最強少女と最強少年 壱
「男子校に入ってることまで知ってやがる」
チッと舌打ちをした航を見て思った。
だから洋太にあたしのこと聞いたんだ。
でもそれは本当かどうかを聞いたようなもんだよね。
「蓮太……」
『な、なんでそんな……あたしを探すんだろう…』
「そりゃ…まだ忘れてないから?とか…」
航が言いづらそうに言った。
でももう…あんな目には合いたくない。
「とりあえず…情報をあまり漏らさないようにしなきゃ…な…」
「だな。じゃ一樹に言っておくわ」
(一樹とは忘れている人が多いと思いますが朱雀の情報屋的な存在です。)
『でも一樹に何て言うの?』
「柚のことを漏らすなって……あれは言わねーよ」
『……サンキュ』