君にまた恋をする。





ザワザワと騒がしい学校の校門前。




先輩達が新入生を伺いに来たり、新入生が校門前で会話していたり。




とにかく知り合いも多い高校だけど知らない人もいっぱい…




少しの期待と不安が混じり合って、オドオドしていると麻衣はあたしの手をギュッと握る。




「大丈夫!麻衣がいるでしょ?」




「…うんっ」




麻衣はいつもあたしを助けてくれるんだよね。




麻衣と手を繋ぎながら、校門をくぐり玄関前の掲示板へと向かう。




新入生達が大勢掲示板の前でクラス発表を見ているみたい。




キャッキャと嬉しがる人もいれば、ズーンと沈んでいる人もいる…




何かさっきよりもドキドキするぅ。




麻衣とあたしは同時に顔を上げて発表に目をやった。




お願いだから麻衣と同じクラスに―…




「あ、麻衣1組だよ♪」




< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop