君にまた恋をする。
ザワザワと騒がしい学校の校門前。
先輩達が新入生を伺いに来たり、新入生が校門前で会話していたり。
とにかく知り合いも多い高校だけど知らない人もいっぱい…
少しの期待と不安が混じり合って、オドオドしていると麻衣はあたしの手をギュッと握る。
「大丈夫!麻衣がいるでしょ?」
「…うんっ」
麻衣はいつもあたしを助けてくれるんだよね。
麻衣と手を繋ぎながら、校門をくぐり玄関前の掲示板へと向かう。
新入生達が大勢掲示板の前でクラス発表を見ているみたい。
キャッキャと嬉しがる人もいれば、ズーンと沈んでいる人もいる…
何かさっきよりもドキドキするぅ。
麻衣とあたしは同時に顔を上げて発表に目をやった。
お願いだから麻衣と同じクラスに―…
「あ、麻衣1組だよ♪」