君にまた恋をする。
隣にいた麻衣は名前を見つけたのか、少しホッとしてた。
…で、あたしの名前は?
「あたしの名前ある?」
「えーっと………」
あたしの名前を探す麻衣だけど、何かに気づいた瞬間動きが止まる。
それはあたしの名前がなかったって事だと勘付いた。
案の定、麻衣はウウンと首を横に振る。
麻衣は1組…あたしは一体何組なんだろう?
「あ、美緒は3組だって!」
麻衣はあたしの名前を探してくれて、明るく振舞った。
麻衣だって一人のクラスは寂しいもんね。
あたしだって寂しいよぉー…
「休憩時間になったら麻衣の教室いくからね!」