キミのとなりで
「では、次に5月にある宿泊研修にの出し物の話し合いを10分間してもらいます。」

と、山田は話題を宿泊研修へと切り替えた。
詩織の学校の1年生は、周りの人たちの交流を深めるため、近くの山で2泊3日の宿泊研修を行う。その2日目には、1班から6班までの班が2班でくっつき、A・B・Cグループ分けられ、グループで劇やゲームをすることになっている。
詩織はCグループで班員は、詩織・遥・松本・池田・山本剛・福本拓・森田真子・村田桃子だ。

「・・・で、俺等何やる??」

池田がめんどくさそうに言う。

「俺シンデレラがいい!!俺王子様で山本シンデレラでやろ~ぜ!!」

急に松本が手を上げてハイテンションで言い出した。

「マジで!?俺、勇揮とラブシーンとかイヤだぁ!!!!」

ハイテンションな松本に山本は必死で反対している。

「それでいこう!!なんか面白そうだし!!」

遥まで乗り出した。

「じゃぁ、俺がストーリーや役者勝手に決めるんでヨロシクッ!!文句は無しでッ!!」

松本がニヤニヤしはじめた。

『なんかいやな予感がするなぁ・・・』

松本がニヤニヤしている顔を見て詩織はそう思った。

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