キミのとなりで
こうして班長が決定した。


―「では次に委員会が決定したので発表します。」

宿泊研修の話が終わると、山田は委員会の話を持ちかけてきた。

「では、発表します。学級委員、高岡君・西倉さん。学習委員、池田君・長野さん・・・」

その瞬間詩織は手からアゴが落ちた。

『なんで!?なんで美化係って書いたのに学習委員になるワケ!?』

学習委員とは学級委員の次にメンドくさいっと言われている。

納得のいかない結果に詩織は山田を軽く睨んだ。

「・・・風紀委員、松本君・末武さん・・・」

「よっしゃぁぁぁ!!!流石俺ッ!!希望道理!!!」

松本はイスから立ち上がってガッツポーズをした。

「マジで!?セコいぞ!!勇揮!!」

「うわぁ、自慢かよッ!!」

っと周りの友達が松本に話しかけている。

「ヘッヘヘヘヘ・・・いいだろぉ??」

松本もその友達に向かって満点の微笑でピースをしている。
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