キミのとなりで
『あ~あ。羨ましいなぁ・・・』

そう思いながら、詩織は松本を見ていた。すると、

「詩織ちゃん風紀委員に入れなかったんだね。」

さっきまで前を向いていた遥が後ろを向いて話しかけた。

「あたりまえじゃん!!ってゆーか、あたしは美化係に入れたのに・・・」

詩織はテンションが下がっていった。

「・・・詩織は学習委員か。バカだなぁせっかく俺が風紀委員を誘ってやったのに!!」

そう話しかけて来たのはさっきまで喜んでいた松本だった。

「学習委員とか、風紀委員よりメンドイじゃん!!」

「えッ!!そうなの!?うわぁ~俺自分から立候補したしッ!!」

松本の言葉に反応したのは、詩織と同じ学習委員の池田だった。

「・・・そうか、お前もバカだったか・・・。」

「ちょっと!!『も』って何!?あたしもバカに入ってんの!!??」

バカという言葉に詩織はつい反応してしまった。

実は詩織は小学生のころから男子のケンカは必ず買う暴れ者(?)だったりもする。

< 16 / 19 >

この作品をシェア

pagetop