キミのとなりで
「みなさん!!静かに!!では続きの委員会を発表します。」

―放課後

いつもならこの時間は沙夜と一緒に帰るのだが、今日は掃除当番があるため先に帰ってもらった。

教室では詩織と松本が2人で掃除をしていた。

「あぁ~。掃除なんてメンドクセーなぁ・・・。本当はこれから拓とゲームする約束があったのに・・・」

ほうきをメンドくさそうに動かしながら松本は言った。

「あたしだって、沙夜ちゃんと一緒に帰る約束してたのに・・・」

詩織も松本と同様メンドくさそうにしている。

「・・・ぶっちゃけ。お前帰りたいと思ってる??」

「当たり前じゃん!!誰が好き好んで掃除なんてすんの??」

「よっしゃぁ!!!!交渉成立!!!」

急に松本の表情が明るくなった。

「ハァ!?」

「お前も帰りたいんだろ!?だったらサボろうぜ!!」

「でも、バレたらヤバくない??」

「大丈夫俺が責任取ってやるから!!行こうぜ!!」

・・・と松本は詩織の手を取って廊下を走り始めた。
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