【詩】記憶の持続性
THE APOCALYPSE
壊れた水晶体で見る景色
 
季節は角度35°
 
見渡せば大地は鮮やかな空と交わっていた
 
花は人間の耳とよく似たそれで
 
彼らの断末魔を聞いたんだ 
 
配列は決定されていく
 
アイデンティティーは風に揺らぐ
 
性衝動の成れの果て
 
顔の無い顔が笑ってる
 
溶媒移動観察時、色素以外混合物分離!
 
固体減少! 発火点280℃
 
即ち、絶対的不安感継続痙攣拡張性。
 
外領域境界付近軌道。再結合。再統合。
 
眼窩には涙混じりの砂糖水 
 
止めることなど出来はしない
 
死刑執行後25日
 
融解速度はやがて季節を彩り
 
獣たちの記憶は薄れ
 
未だ悲鳴を上げている
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