【詩】記憶の持続性
BLEEDING HEART
私はこの心臓一つで生きている。
この心臓がなくなれば、もはや生きることは出来ない。
てのひらに乗るほどの大きさでしかないこの塊が、私に生の道を歩かせる。
時々、一思いに握り潰してしまいたくなる。
でもこの心臓は、私にそれが出来ないと知っていながらも囁くのだ。
〈殺れ〉
いつか、本当に握り潰してしまおうか。
歩き疲れた私にもそれくらいの力は残っているだろうから。
〈本当に出来るのか?〉
囁くのだ。
〈お前はそんなこと望んじゃいないさ〉
うるさい。
黙れ。
お前に何が分かる。
〈分かるさ。互いにどちらが欠けても生きられない。お前も分かっているはずだろう?〉
分かってるよ。
だから苛立つんだ。
壊したいのに壊せない。
壊したくないのに壊したい。
この心臓がなくなれば、もはや生きることは出来ない。
てのひらに乗るほどの大きさでしかないこの塊が、私に生の道を歩かせる。
時々、一思いに握り潰してしまいたくなる。
でもこの心臓は、私にそれが出来ないと知っていながらも囁くのだ。
〈殺れ〉
いつか、本当に握り潰してしまおうか。
歩き疲れた私にもそれくらいの力は残っているだろうから。
〈本当に出来るのか?〉
囁くのだ。
〈お前はそんなこと望んじゃいないさ〉
うるさい。
黙れ。
お前に何が分かる。
〈分かるさ。互いにどちらが欠けても生きられない。お前も分かっているはずだろう?〉
分かってるよ。
だから苛立つんだ。
壊したいのに壊せない。
壊したくないのに壊したい。