ワ ス レ ナ グ サ 。
“もう、最後だね…。”
この言葉が、やけにひっかかる。
『京香…っ、ごめん…!!』
京香は、すぐにケータイの番号とアドレスを変えた。
何度電話をしても
『この電話番号は、現在使われておりません―』
ばかり。
好きなのに。
まだ、好き過ぎるぐらいなのに。
どうして、あんなこと言ってしまったんだろう…。
京香。
京香。
京香。
何度心の中で叫んでも、もう繋がっていないんだ…。
『寂しくなんか、ない…っ、』
口ではそう言ってみせるけど、
実際は辛くて、胸が張り裂けそうで…。
キミを傷つけたなら、どうか許して。
キミが電話番号を変えるすぐ前、最後の電話でキミは告げた。
『和也になんて、出会わなければよかった』
キミが、別れを告げたあのとき。
キミはなにを思っていたの…?