ワ ス レ ナ グ サ 。
『京香。まだ時間へーき?』
『平気じゃないけど…、平気!!』
『嘘つけ(笑)ほら、帰んなきゃ』
『だって…』
ケータイで時間を確認すると、PM9:30。
もう一時間近く時間がたっていた。
『また明日会えるから。さよならじゃないんだよ?』
京香は渋々頷いた。
『ふふ、いい子♪』
俺は、京香のおでこにキスを落とした。
それから、髪に…
頬に、唇に…。
触れるだけの軽いキス。
それでも、京香は幸せそうに優しく微笑んで。
改めて、京香だけは悲しませたくない。
そう思った。
『…それじゃあね』
『また明日な。』
京香は、名残惜しそうに俺から離れて、帰って行った。
さよならじゃなくて、ばいばいでもなくて
また明日。
明日も会おうって約束。
また明日もキミに会えると思うと、いまさっきまで会ってたのに、無性に会いたくなった。
でも我慢して、コンビニでミネラルウォーターを買って、ダラダラと家に帰った。