彼は年下の男の子


「え?今美咲って?
兄貴 美咲の事知ってんの?
美咲も兄貴のこと・・・」


「ああ・・・」


そう言う雅也
私は 答えられない。


「・・・・・」


「言っていいのかな?」


言わなくていい!
そう願ってるのに。


しばらく考えて

 
「オレの元カノだ」


と 雅也は 言ってしまった


誤魔化してくれたら良かったのに
嘘ついてくれたら良かったのに。


「え?美咲ちゃんホントに?」


お母さんは ただただびっくりな様子だった。


私は声が出せない


うんと頷くだけ


「あらま・・・兄弟で同じ子を好きになるなんて
なんて すごい奇遇ね・・・」


「まさか 美咲が 弟の彼女で
こんな風に再会するとは・・・
しかし 美咲綺麗になったな・・・」



今は そんな言葉要りませんから!
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