彼は年下の男の子


すぐさま恭介は 持ってた箸を置いて
台所を飛び出した。


2階の自分の部屋へと帰って行ったから
私はすぐに追いかけた。


「恭介・・・」


「・・・・・・・」


呼んでるのに
しばらく黙ったままだったが


「お前知ってたのか?」


って。


「知らないよ・・・知るわけないじゃん!
あたしだって びっくりしてんだから」


「お前帰ってくれ!!
今は一人にしてくれ!」


「恭介・・・」


私は 知っている。


恭介が 兄と比べられたりするのが
嫌いなこと
ましてや その兄の相手が
私だったなんて・・・。


「ねえ 恭介・・・」


「帰らないんだったら」


と 突然押し倒してきた


「やめて!!」






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