彼は年下の男の子
「恭介。。。好き」
「知ってる」
「じゃあ 恭介は?」
「知ってるだろ?」
「もー!言葉にしてよ!」
「言葉より 体で教えてやる」
静かな家の中で
二人の 切なく甘い声が
響く。
あと少しで 絶頂を迎えると言うときだった
恭介の携帯の音が鳴り響いた。
「鳴ってる・・・出なくていいの?」
「いいよ」
それでも 鳴り響くので
仕方なく 恭介が出た。
相手はお父さんだった。
「なんて?」
「康太と飯食って帰るから
お前らは お前らでゆっくりしろ!だって」
「えっ?」
「親父たちも気を使ってんじゃないの?
ゆっくりしろとか・・・
それなら 気にせず ゆっくりしようか」
「こら!そういう意味じゃないでしょ!」
「煩いな~!その口!
このまま やめてもいいの?」
「べ・別にぃ~!」
「じゃあ やめるぞ!」
「嘘よ。。。止めないで。。。」
私たちは 二年分の愛を
確かめあったのだった。