社員寮でラブ!
そこへ
携帯に着信
「叶だ・・・」
叶が電話してくるなんて珍しい。
「もしもし?」出ると
『レナ、うちに帰った?』
叶のそんな言葉
「うん、ご飯食べてた。」
わざわざ帰ったかの確認の電話?
『そっか、今日も来るかと思った。』
ちょっと残念そうな声?
「どうして?」
『いや、なんとなく。』
「いて欲しかった?」
冗談で言ってみた。
するとすぐさま
『まあね。』
え?
叶の返事
いつもだったらそんなこと言わない。
「え、えっと・・・
ちょっと待って・・・」
カシャン!
ガタン!
右手に持ったままだったお箸をテーブルに置いて慌てて椅子から立ち上がり廊下に出た私。
今の叶の『まあね。』にちょっと戸惑いを感じ
おまけにそんな時にみんなが聞き耳立ててる
と思うと
変に恥ずかしくなりながら
廊下に出てすぐに
「叶ったら淋しがり~」
軽く言ってみたけど
少し間があって
『今、どこ?ダレといるの?』
変だ・・・うちに帰ったと言ったのに
叶がそんなこと聞いてくる?
「ダレとって?」
『いや・・ただ何となくおじさんじゃない・・・
他の人の気配した気が・・・』
叶ったらどれだけ耳がいいの?
ってゆ~か・・・
私
叶に言ってない・・・
お父さんの住んでる社員寮
しかも
男の人しかいない住んでない社員寮にいるんだって・・・
でも
そんなこと言っても言わなくても
叶が気にするなんて思ってなかったし
高校卒業したぐらいからはメールで近況を報告するぐらいで
“今、お父さんのとこに住んでるよ”ってメールした時もメールの返事は無かったし・・・
こんな叶の反応・・・
意外