社員寮でラブ!
「ふふっ。驚いてる?

男性のとこ、社長第一秘書の仁佐さんのロッカー室は普通よ。

ここだけ少し前から想が・・社長がこうしたの。」


「それって・・・」

やっぱり社長の奥さんだと特別扱いなのでしょうか?


と聞いてよいものだかどうだかと考えてると



和さんがスーツを脱ぎ着がえ出し

「あ・・・」

今まで気がつかなかったけど・・・



「ふふっ、そうなの。」

そっとお腹に手を当てた和さん。



「おめでとうございます。」


今は、素直に言える。


「だから、もうすぐレナちゃんにバトンタッチするから。」


和さんが会社を辞める。


前の私だったら両手上げて喜んだと思う。

けど・・・



ってゆ~か


あれ?


「えっ!!?」


今の聞き間違い?

和さん『レナちゃんにバトンタッチ』とか言わなかった?



「社長秘書は、取り合えず第一秘書の仁佐さんがいるでしょ?

第二秘書レナちゃんどう?

かなり仕事は大変になるけど?」


やっぱり!


「わ、私ですか?」


そんな・・・社長秘書になりでもしたら時間が無くなる!

それでなくても壁下さんとすれ違いなのにこれ以上なんてムリ!


「いや・・・私なんか社長秘書は・・・」

ゴニョゴニョと言葉を濁したものの


「私としてはレナちゃんを推薦したいかなって思ってるんだけど?」


和さんに推薦されるなんて・・・


「そ、そんな・・・」


・・・ってゆ~か



このロッカー室に引越しさせられてるってことは

ほぼ決まりとかじゃ?

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