社員寮でラブ！

「いいからもうあっちに行ってなさい。」

さっき倒れた父

今

自分の部屋の布団の中

「ほんとに大丈夫なの？」

たぶん大丈夫だとは思うけど

病気なんかしたことないって人だし

でも

びっくりして倒れちゃうぐらいだもの

血圧かと

心配しない訳にいかないし・・・


ここはしばらく付き添って？

とか

布団のそばに座っていたら

「もういいから一人にしてくれ。」

布団を頭から被っちゃって

ふて腐れ気味で


「じゃあ・・もう向こう行ってるね？

何かあったら呼んでね？」

立ち上がり

部屋から出て行こうとすると

後ろ


「別に一生嫁に行くなと言ってるんじゃないからな。

ちょっと・・早いかなと思っただけだ。」


小声で聞こえ


振り返り

「分かってるよ。

でも、レナはお父さんが反対する人のとこにお嫁には行かないから安心して。」


もう布団の中に潜り込んでしまった父にそう言って

「じゃあね。」


ドアを閉め


廊下


出ると



「あ・・壁下さん。」