社員寮でラブ!
「うん、九州なんて近いもんだよ。」

・・・って

「壁下さん・・・」

壁下さんがいつの間にか部屋の入り口に立ってた。


「よかった。レナちゃんがそう言ってくれて。」

と壁下さん


何でいるの?

いつもそうだけど突然現れて

「勝手に入ってこないで。」

さっきのぱあ~っと明るくなった気持ち

急に腹立たしい気持ちに変わって

「遠距離なんかムリ!」

「え?でも、さっき・・・」

「知らない!レナに遠距離なんかムリです!」

プイ!と向こう向く




「レナちゃんこっち向いて!」

壁下さんは、ズカズカと部屋の中まで入って来てそれから私の顔

両手でムリヤリ自分の方に向かせ

「い、いひゃいじゃなひの。」


ほっぺたに壁下さんの両手

そのまま

私が抗議する



壁下さん

手をほっぺたから放さないまま

「ムリじゃない。絶対にムリなんかじゃない。

ムリだと思ったら転勤なんかOKしてない。」

とても真剣

真っ直ぐに私を見つめて


自分を信じてくれって訴えてる。


分かりたくなくても

分かる。

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