社員寮でラブ!
「うん、言ったけど?」
「だったら、うちの会社の食堂でバイトしないか?」
社食でバイト?
「どんな?」
「大した仕事じゃないぞ。調理はさせないし、カウンターで食券をもらうぐらいだ。」
それだけでいいの?
「自給は?」
「850円から900円ってとこかな?」
ふむ・・・
カウンターで食券もらうだけで自給850円以上ってまあまあだよね?
「立ち仕事だからお前たち世代にはキツイかもしれないけどな。」
「私たち世代って?」
「道端でもどこでもすぐに地べたに座り込んでるだろ?
あれは、足腰が弱いんだろうなあ。」
そうとは限らないと思うんですけど?
「私、足腰弱くないし。」
「なら、バイトやるか?」
「どうしよっかなあ~。」
迷ってるフリ
してたら
「久利生さんもまだ会社で仕事続けてるから会う機会もあるだろうし、どんな女性か分かるぞ。
それに、彼女と知り合いになって損はない。」
別に知り合いになりたい訳じゃない・・・
けど
確かにどんな人なのか知りたいことは
知りたい
だから
「やる。
けど、別に久利生さんに興味はある訳じゃないからね。」
本当は、興味大ありだけどそれは秘密。