社員寮でラブ!

自分の持ち場に行っちゃったパートのおばちゃん


「これを私に全部やれと?」



大根を見つめて呟く私のうしろで


「時間ないぞ。ちゃんとやれよ。」

と言う父



「ちゃんとやれだぁ?

ジョーダンじゃない!」



騙されたんだと

今はっきり分かった私



大根を振り上げ


ブン!

と振りおろすと



「危ないな~。」


軽く交わされ


余計にムカッ!



そこへ

「並木さ~ん!」


向こうから呼ぶパートのおばちゃん声


「今行く~」

と答えて


ヒョイ!と私の手から大根を取り上げ台の上に置き



「大事な食材だ。ムダにするな。

あとでレナにも食べさせてやるから。

今日は、レナの大根おろしが重要なんだからな。」



なんか上手いこと言われてる気がするのは


気のせい?



「重要って・・こんなの機械とかないの?」


こうゆうとこなら普通あるよね?


ものの数分でできちゃう調理器具


「今、ちょうど壊れてるんだ。」


壊れてるだと?


「レナに期待してるぞ。」


なんて言って

サッサとあっちに行っちゃった父


並木鉄太め!



「こんなのに期待されたくないっつ~の!」





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