言葉にできない想い。
中1になって2日目。

急いでブレザーを着て、登校。

さっそく寝坊をしてしまった。

―やばいよやばいっ

そう、頭で考えながらも足はトロイほうで

なかなか思うように進まない。

―もぉやだぁ~~~!!!

半泣き状態で走っていると。

「春野さんも遅刻?」

後ろから声が。

「わぁぁ!!」

つんっ

どちゃ。


「「…。」」


びっくりしすぎてアスファルトへ真っ逆さま。

「大丈夫!?」

その声の持ち主は羽田君だった。

―派手に転んじゃったよ~~(泣)

超痛い…。

「う、うん。」

羽田君に支えてもらいながら立ったけど、血が…!!

それを見て、羽田君は

「ちょっと待って。」

と言ってハンカチで足を押さえてくれた。

その時。


ポケットからある写真が出てきた。
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