言葉にできない想い。
―教室―

「お前ら。堂々と30分遅刻か!?」

教室全体に、先生の怒鳴り声が響く。

「「すいません。」」

羽田君と一緒に謝る。

足は、保健室で手当てしてもらった。

消毒液がものすごくしみて、

キモい叫び声を羽田君の前で挙げてしまった。

―我慢しときゃよかった…。

とほほ。

「おい!!春野!!!!」

「はいぃぃっ」

「話聞いてんのか!?バカタレ!」

「すいません~~!!」

みんながクスクスと笑っていた。

そりゃあ…笑いますよね…。


隣の羽田君もクスクス。

―あたしって…。

がくり。


「罰として放課後、中庭の掃除だ!!おまえら!!」

―・・・おまえら??もしかして羽田君と!?

やったぁぁぁ~~☆

「えぇ~…わかりました…。」

そう言いつつ、顔はほころんでしまった。

羽田君はダルそうだったけど。
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