言葉にできない想い。
―放課後―

楽しみすぎて、授業を全く聞いてなかったあたしは、

チャイムがなった瞬間、中庭に直行。

トロい足で走りました。

だって、

羽田君と話せる

絶好の

チャンスだったから。

ほうきを1本持って、ぶらぶらしていたら。

「早いね!」

羽田君が来た。

「えへへ。」

思わずにっこり。

「俺、まぢやる気ね~」

そう言って、ほうきをぶんぶん振り回していた。

桜の花びらをはきながら、羽田君を見ていた。

―まだ1年生始まったばかりなのにこの気持ちは何だろう。

つい、目で追ってしまう。

話せるとすごくうれしい。

触ってみたい。

見ると胸が苦しくなる。


この気持ちは何?
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