私こそ光る☆君 ~体育祭編~
大方の人間の予想通り、周囲を大きく引き離してパンの前に到着した由依。


このままいけば由依が一番間違いなし。

だって由依食べるの早いもん!!


横では遥が、


「なんだ、あいつ余裕じゃん。

つまんねぇ」


と愚痴をこぼしている。


そのくらい誰の目にも由依の勝利は明らかだった。


しかし、紫水の反応は違った。


「どうだか……」


小さくそうつぶやいて手にしていたグラスの中身を飲み干す。


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