私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『……えっ?』

「……はっ?」


言葉の意味をはかりかねて遥と二人同時に聞き返したが紫水は、


「まあ見てなよ。

そうすればきっと面白いことが起こるから」


と言って微笑むのみ。


首をかしげつつも視線を競技へと戻した。



パクッ。


宙に紐で吊り下げられたドーナツに由依が跳び付き、噛り付いた。

口に入りきらなかった部分を右手に持ち、もぐもぐと口を動かしながら再び走り出す。



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