私こそ光る☆君 ~体育祭編~
そのままゴールするかに見えた。


が、ゴールまであと一歩というところで急に由依は足を止める。


デジャブ!?

障害物競走のときと同じだ。


そう考えたのもつかのま、由依はくるりと身体の向きを変えると逆走を始めた。



『「!?!?」』


わけが分からず、ただぽかんとして成り行きを見守る私と遥。

その傍らではクスクスと愉しそうに紫水が笑っている。

清龍は眠っているので無反応なんだけれども……。


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