私こそ光る☆君 ~体育祭編~
「さあ、僕は何も聞いていないけれど。

光のお兄さんに聞いてみたら?」


『いい、やめとく……』


妖しげな笑みを浮かべて提案する紫水に嘆息した。


紫水のこの表情は絶対何か知っていて、その上とんでもないイタズラをたくらんでいるに違いない。

でも今は知りたくない。

きっと知らないほうが幸せだから。

それにお兄ちゃんに聞くと面倒なことになりそうだし……。


「あっ、始まったよ☆」


由依の声にグランドへ顔を向けると遥の姿が目に入った。


遥……笑ってるよ。

さっきまであんなにむすっとしてたのに。

すごい、完全仕事モードだ。

私もあの切り替えの早さは見習わなくっちゃ。


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