私こそ光る☆君 ~体育祭編~

『人が真剣に訊いてるのに何その態度!?

ええ、ええ、遥様はたいそうお綺麗な顔をしてらっしゃいますからね。

自分以下のルックスの人間がどんな顔しようが大差ないっていうんでしょ？

あ～あ、遥がこんな嫌な奴だと思わなかった!!』


「はっ!?

んなこと言ってねぇし!!

一人で勘違いして勝手にキレんな!!」


ギーギーギャーギャー繰り広げられる口論。

そしてそれをハラハラして見守る観衆。


こんなところでこんなタイミングで喧嘩なんて、迷惑極まりない。


普段なら絶対こんなことしない。

きっと何が何でもグッとこらえていたはず。


それなのに派手にやらかしてしまったのは、人の気持ちを昂らせてしまう体育祭という行事のなせる業なのかもしれない。