私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『やっ、イヤッ!!

何なの、離して!!』


ひどく取り乱して一人暴れる。

少しじたばたするとつかまれていた足はすぐに解放されたけれど、そんなことくらいでは正気に戻れなかった。


「どうしよ、どうしよっ!?☆」


由依は突然のことに何がどうなっているのか分からず、オロオロするばかり。


そんな中でただ一人、遥が冷静に動いた。


静かに歩み寄り、


「おーちーつーけっ!!」


とこちらをなだめるように言いつつ、私の頭の頂点を人差し指でブスッと押さえた。


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