私こそ光る☆君 ~体育祭編~
胸の内に多くの疑問を疑問を抱えながらも、これ以上巻き込まれたくないので黙っておく。


本当はこの場から逃げ出したいんだけどね。


清龍にしっかりホールドされてしまって、抜け出せない。


「俺の隣……嫌か?」


モゾモゾと動く私に唐突にたずねる清龍。

彼は三つ巴の論争を放棄してしまっていた。


まあ清龍ってケンカとか疲れるし面倒だからって、もともと苦手っぽいしね……。

っていうか、そんな微妙に傷ついたみたいな目で見ないで!!


『べ、別に、嫌じゃない、よ……?』


壊れたブリキのおもちゃの如く、首を左右にブンブン振って言ってしまった。


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