私こそ光る☆君 ~体育祭編~
『紫水は……私のこと嫌いなの?』
空気が凍りついた。
ビクッと肩を震わせ、固まる遥。
隣でうつむく清龍。
紫水に詰め寄っていた由依さえも口をつぐんでしまった。
『私のことが邪魔でいらないから、わざと負けたの……?』
紫水に目を合わせ、震える声で問う。
一人称が“私”になってしまっていたが、そんなことは気にしていられなかった。
紫水は口を開かない。
それを私は肯定と受け取った。